【映画レヴュー】1955年 アメリカ 理由なき反抗 7つの感想 (ララランド元ネタのひとつ)

どうもです!!

さっさんです(^^♪

 

本日は、ララランドの元ネタの一つである、

理由なき反抗について語っていきたいと思います!!
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なんと、映画だけを見ると、

高校生の男女の青少年が反抗するっている内容なのですが、

主要3人の登場人物は、ちゃんと理由があって反抗している。。。。笑

 

詳しく、は下の方で綴って行きます。

理由なき反抗とは

監督:ニコラス・レイ

太平洋戦争にて、戦時情報局にてラジオ番組や、宣伝映画の

制作を通して映画関係者と知り合い、1947年”夜の人々”にてデビュー。

2年間のロングランヒットとなる。

1955年に”理由なき反抗”を発表。

 

主演:ジェームズ・ディーン(ジム)

1951年よりエキストラとして、映画に出演しながら、

大成を夢見る。

1955年に”エデンの東”にて初主演を務め、

アカデミー賞にノミネート。

同年1955年”理由なき反抗”でも主演を務める。

1955年に交通事故で24歳の若さで亡くなっている。

 

ナタリー・ウッド(ジュディ)

1943年5歳から映画に出演するようになる。

1947年”三十四丁目の奇蹟”にて人気スターとなる。

1955年”理由なき反抗”に出演。

 

サル・ミネオ(プレイトウ)

ニューヨーク,ブロンクスに生まれ8歳でストリートギャング

との関係を持ち10歳で強盗で捕まる。(めっちゃサグ!!笑)

その後、演劇学校に通い、俳優の道を志す。

1955年”理由なき反抗”の助演を務める。

1971年新猿の惑星にてマイロ役を演じる。

サル・ミネオが、新猿の惑星で猿を演じるのは、

日本語的に見ると面白い話である。( ;∀;)笑

 

あらすじ

冒頭で、17歳の主人公ジム(ジェームズディーン)は泥酔、

ジュディ(ナタリー・ウッド)は、深夜俳諧、

プレイトウ(サル・ミネオ)は、子犬を拳銃で撃った疑いで、

警察署に連行されており、そこで3人は出会う。

その後3人は、その日中に説諭の末自宅に帰る事ができる。

 

次の日ジムは転居が続いており、転居後の初の登校日。

ジムが学校でのイケている集団に喧嘩を売られ、

転校初日から、チキンの名を轟かせる訳にもいかない為、

その喧嘩を買うが、大人に止めに入られる。

その際、その夜にチキンレースでの勝負を打診され、

ジムは受け入れる。

 

その夜、ジムは悩んだ末にチキンレースに赴き、

集団のボスであるバズとチキンレースで勝負する。

プレイトウはジムの味方であり、

ジュディは、バズの集団とつるんで居た。

そのチキンレースにて事故が起き、

その事故に対しての向き合い方に葛藤するジムと

ジュディ、プレイトウの友情、恋の模様を描いている。

 

理由なき反抗7つの良さ!!

①赤ジャケットを着るまでのジェームズディーン

途中のチキンレースに向かうまでのジムは、

スーツや、制服のようなフォーマルな服装でした。

その恰好のジェームズディーンが、

なんとも、劇団ひとりに見えて仕方なかったです。

だから、前半部分にはあまりジェームズディーンの

かっこよさが分からなかったけど、

とても劇団ひとりっぽくて面白かったです!!

 

②赤ジャケットを着た後のジェームズディーン

チキンレースの決戦へ向かう、ジェームズディーンは、

赤いジャケットにデニムパンツで出かけます。

その姿たるや、AKIRAの金田にかぶるものを感じました!!

背中にカプセルのイラストが入れば、

これ金田やん!!って感じました。

もしかしたら、AKIRAの金田の元ネタ??なんて思いながら、

見ておりました( ;∀;)笑

画像並べてみると、違いますね。。笑

 

③チキンレース発進のカットが最高!!

チキンレースの車を発進させる時のGOサインの出し方が、

いわゆる、イニシャルDの発進のカットと同じで、

あのシーンってここから持ってきたのね!!って感じでした!!笑

こういうやつ!!

で、そのスターターをジュディーが務めるのですが、

スタートして、車が過ぎた後にジュディーのスカートが、

風になびいてめくれるという!!!

とてもかっこよく、セクシーなシーンになっております!!

 

④反抗する理由あるやん!!笑

主要登場人物3人には、ちゃんとした反抗する理由があり、

んんんん??とそこはなりました!!笑

■ジム

気弱な父が、母に対して何も言えない様に対して、

しっかりしろよおやじ!!っていう思いが募っての反抗!!

■ジュディ

17歳という年齢ではあるが、精神的には両親に甘えたいのだが、

両親からは17歳にもなって甘えるでない!!って事で拒絶される。

その満たされぬ思いにより、反抗!!

■プレイトウ

幼いころから、両親の喧嘩に心を痛め、

結局、両親は分かれてしまう。その自分の愛の満たされぬ

思いにより、反抗!!

 

※大人の目線から見れば、それぞれに事情もあり、

甘えんじゃねぇ!!ってところで、

理由なき反抗となっているのであろう。

しかし、子供がわとしては、

思ってしまったのだからしょうがないという、

子供の感情の衝動が反抗にはしっている。

 

⑤追う少年と追われる少年の緊迫感が最高!!

チキンレースでの事故後、良心と正しく生きたいというジムは、

警察に真実を話そうとするのですが、

バズの取り巻きは、それを食い止めようと、

ジムを探す。その追い、追われの攻防戦が、

スリルな状態を生み出しており、見ていてハラハラ楽しい!!!

 

⑥若い2人の淡い恋がヤバい!!

非現実な、スリルの中、ジムとジェーンは恋に落ちる。

これは、おそらく吊り橋理論的な恋だと思う。

自分の置かれた状況が2人ともヤバい状況で、

バズの追ってから身をくらましている事による、

恋って奴だろうと。

しかし、そういった事も描かれている事がすごい!!

本当に淡い恋である。

実際に吊り橋理論は、1974年にカナダの心理学者により、

提唱されており、それ以前にはそんな理論は無かった。

その時期にこの恋の形を描いた事は凄い!!

 

⑦夜のプラネタリウムの超高次元センス!!

クライマックスシーンは、世闇のプラネタリウムに潜む

少年たちを描いている。

世闇に潜む少年たちという絵だけでも、

反抗心を持った少年達を描けているのだが、

そこに、プラネタリウムというアカデミックな施設を

絡める事で、少年達の反抗心がさらに引き立てられている。

 

実際にクライマックスシーンは、

もともと、昼のプラネタリウムで撮影されたのだが、

夜に取り直された様です。

凄いです!!!

ここ、グリフィス天文台っていうところらしいですね!!

ロサンゼルスにあるようです!!

 

ジェームズディーンの死について

理由なき反抗のDVDを借りて、見たのですが、

その特典映像にて、1955年当時のアメリカの

プロモーションテレビ番組が収録されておりました。

 

その中にて、ジェームズディーンにインタヴューを

しております。そのインタヴュー内容にてジェームズは、

”以前は高速道路で車をぶっ飛ばしていたけれど、

最近はカーレースを初めて、高速道路で飛ばす事の危険さを

知ったので、もう飛ばす事は無いだろう。

皆も高速道路では、安全運転を。

それが、僕の命を救う事になるかもしれないから。”

 

と語っている。

その数か月後に、高速道路で合流してきた学生が運転する車両と

接触事故でジェームズディーンは無くなっている。

しかも、その車はジェームズディーンが運転せず同乗していた。

その事故によるジェームズディーン以外の者は、

全員軽症でたいした事の無い事故だった様だ。

 

人気絶頂で、まさにこれからというところで亡くなった、

彼は本当に悔しかったろうと思う。

 

最後に

理由なき反抗は、とても面白い映画でした。

1950年代までの映画技術がどのようなもので、

この映画がどれくらいの革新的な事をしたのか、

明確に分かりませんが、

あぁ、あれはこの映画のこのシーンを参考に

作ったのかぁ、と思えるシーンが多くあり。

凄い作品であると、思いました。

 

ララランドには、グリフィス天文台と

映画の一部がサンプリングされており、

おお!!これか!!ていう楽しさを得ることができ、

楽しい時間でした。

 

是非見ていただきたいと思います!!

 

 

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